だって、キミが好きだから。


「あたしで、いいの……っ?」



こいつは俺の気も知らないで、まだこんなことを言う。


好きだっつってんのに、いつになったら伝わるんだよ?


好きだから、菜花のそばにいたい。


それだけじゃダメなのかよ?



「いいに決まってんだろ?俺はお前じゃねーと嫌なんだよ。マジで菜花しかいらねーから」



「うー……ひっく……あり、がと。う、うれ……しい」



ちっこい体で必死に俺をギュッとして来る菜花が可愛くてたまらない。


サラサラの栗色の髪も、スベスベの白い肌も全部。


全部俺のもんだ。


誰にも渡さねー。



「で、返事は?」



「る、琉衣の……彼女に……なり、たい。大好き……っ!」



涙声でそう言った菜花に胸を撃ち抜かれた。


こいつは……どんだけ俺を虜にさせたら気が済むんだ?


小悪魔かよ……。


ったく。


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