初恋の行く末



作業は午前2時を過ぎてやっと終了した。

さすがに疲れて終わった後大きな伸びをしてローチェストに顔を埋めて目を瞑った。

彼女が俺の側に近づいてくる気配を感じたがそのまま寝たふりをしていた。

彼女は俺の背中に身体をくっつけて

「ごめんなさい」

と呟いた。

それは何に対しての謝りなんだ?

俺とは付き合えないとか?それとも高橋と会っていた事か?

鬱積した感情が噴出し性欲となって彼女に向かった。
激しくキスをし彼女を床に押し倒した。

「待って」

彼女は止めたが俺の理性は働かずそのまま彼女の着ていたチェックのロングワンピースのボタンを外していった。

彼女の透き通るような白肌を見たらたまらなくなり付けていたブラジャーを外し彼女の胸に唇を押しあて強く吸ってキスマークをつけた。

俺の印が刻まれて彼女の記憶に少しでも俺が入って欲しかった。

彼女は抵抗もせず黙って受け入れた。


俺は彼女のパンティの中に手を忍ばせ荒々しく愛撫を繰り返した。

彼女は何も言わなかった。

エッチをしている最中、高橋と山中さんが身体を重ねている映像が何度も浮かんだ。

同時に友美の泣いている顔も浮かんだ。

俺はそれを打ち消すように何度も激しく動かした。

終わった後、虚しさと罪悪感で一杯になった。


たまらず彼女に

「ごめん。半場強引に抱いて山中さんと深い関係になりたくてしてしまった」

こう言った。

彼女は俺の何の言葉が響いたのか少し涙ぐんでいた。

その涙の意味を怖くて聞けなかった。


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