初恋の行く末
混乱

あの後 美保子編


小林さんに付けられたキスマークが私の身体に刻み付けられたみたいに感じて苦しい。

あのエッチの後、小林さんは明日仕事があるからと帰って行った。

あれから彼の連絡が途絶えて私はひどく落ち込んだ。

あの日の小林さんの切なそうな表情が何度も浮かんで私の胸は痛む。

もしかして高橋と会っていたのを見られたとか。

そう思ったら何故か寂しくなって涙が溢れ出た。

高橋と付き合って行くと決めたのに小林さんに言えずにいた。いや言わなかったのだ。

小林さんの行為を受け入れたのも罪悪感からだった。
でも別の気持ちも動いていた。

小林さんと会えなくなるのは嫌だと強く思ってしまった。

そして今まで見て見ぬ振りをしていた事にようやく気付いたのだった。

"高橋も好きだけど小林さんも好き"

私はこの思いをどうしたらいいんだろう?

考えても結論など出る訳もなく日にちだけ過ぎていくのであった。
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