【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。
意味深なそのセリフのわけがわからずたずねると、黒瀧翼はニッと笑った。
「俺が18歳になるまでに俺のこと好きになればいいよ。
籍入れるのはまだ先の話だし。
だから今日からお前、俺の彼女な。
よろしく」
「はあぁぁ〜っ!?」
…ちょっと待って、そんなの!
めちゃくちゃじゃない!!
しかもなんでそんなに乗り気なの…!?
「いやっ!絶対嫌っ!!
アンタなんかと結婚とか、絶っっ対しないから!!」
「俺はかまわないよ」
…っ!?
私が全力で拒否しても、あくまで彼はその気なようで。
「アンタの意見聞いてるんじゃないの!
私は嫌なのっ!!」
「んー…でももう決まりだから。
とりあえず付き合ってみればいいじゃん。
俺桃果のことタイプだし。
なんで、俺じゃ不満?」