【完】イケメン*Twins~悪魔の誘惑~
「美神くっ「さっき」
甘ったるい楠木さんの声を遮り、美神の声と表情はとても冷たい
「最低だなっつったのは、お前にむけて言ったんだからな?
楠木」
女の子相手に容赦なく睨みつける美神
私に『最低だな』って言ったんじゃなくて
楠木さんに…言ってたの…?
「…っなんで
望月さんが最低なことしたのよ?
なんで私がっ……」
「はあ?お前が1番最低なことしたじゃねぇか」
初めて聞く美神のこんな低い声にビクリと肩を揺らす
遠くから皆チラチラとこちらを見ては、様子を伺っていた
「私が…なにをしたっていうのよ…!
証拠がないでしょ?」
美神のピリピリとしたオーラに、怯むことなく言い返している楠木さん
授業に出たかすら怪しい美神
しかもこの騒ぎの中、遅れて来た美神が証拠なんて持っているはずがない
そう思っていたのに