生徒だけど寮母やります!2
その時、

結斗の元へライではなく別の男子がやってきて、景はそれに目を留めた


今年から同じクラスになった


月沼(ツキヌマ)君.....

確か去年は結斗と同じクラスだったはずだ


そういえば2人は、仲良かったかな.....


彼は結斗のまわりの女子たちの間にスッと入ると、結斗に何か声をかけていた


何を話しているのかは分からないが、多分「元気を出せ」的なことを言っているのだろう


結斗も、そんな月沼に頷いて笑いかけている


よかった.....

結斗もこうやって声をかけて貰えば、きっと気持ちが軽くなるはずだ


「みんな気にかけてんな、伊吹のこと」

「そうだね」

「景も行けば?」

「私は寮で話せるから大丈夫」


それに

私が声を掛けると、やっぱりどうしても女子たちの視線を浴びてしまうから.....


今の結斗にはこれ以上、些細なことでも負担をかけたくないからね


結斗の笑顔を見れたから、今日は大丈夫


景はどこかホッとしながら彼らから視線を逸らした

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