生徒だけど寮母やります!2
「.....それはまた.....根拠のないことを.....」
呆然とする景に、有姫は「まぁ気持ちは分かるけどね」と明後日の方向を向く
彼女はそういう人だ
とはいえ
景はあらためて爽馬がクラスで、妖術科で愛されていたことを実感した
成功する、しないは別として、そう考えてくれてる友達がいることをきっと彼なら喜ぶだろうと思う
「でも、妖術科の人たちは爽馬の実家を知ってるの?」
景の疑問に有姫は
「彼自身の居場所は分からないかもしれないけど、あんな大きな狐の一族なら本家の場所くらい分かるでしょう」
と頷く
「で、それは同時に爽馬君の親とか親族とか、そういう私たちじゃとても太刀打ちできない人たちを相手にするっていう意味でもあるから、こうして騒いでるわけ」
「なるほどね.....。まぁ.....健闘を祈ろうよ」
景は顎に手を当てて、有姫の言葉に何回か頷いた
爽馬の実家かぁ.....
どんなところなんだろうな.....
「まぁ、妖術科の女共は高校生の無限の可能性()を信じて、当たって粉々バキバキに砕け散って帰ってくるでしょう。今夜は笑いながら出迎えてあげるわ。もしかしたらお昼にでも帰ってくるかもしれないわね」
「恨みでもあるの?」
「あんたは早く男子寮行って仕事しなさい」