生徒だけど寮母やります!2

自分の部屋と隣接しているのは左が弥隼、右がルークの部屋だった


弥隼の部屋をコンコンとノックするも、応答なし


いないみたい.....

次いでルークの部屋の前まで行くと、中から話し声が聞こえて、満宵は(中に2人いる.....?)と思いそっと聞き耳を立てた


しかし部屋から聞こえるのはルークの声だけだ

あ.....電話してるのか.....

ノック.....しずらいな.....


満宵は、ルークの電話が終わらないかと思い耳を澄ませる


しかしドア越しに聞こえてきたその電話の内容に、満宵は耳を疑った




「男子寮Bの2年生全員で、そちらに向かったっていうメモが残してありました。

..........午前はジムでトレーニングしていて、友達と昼食を食べて今戻ったら置いてあったんですヨ。いつ出たのかわかりませんが、そっちに着くまでには数時間かかりますよね?..........ですよネ。

景たちは2年生の妖術科、別名『小高家突撃隊』を追って行ったらしいのでそのルートと足取りは同じと考えていいでしょう。彼らが寮を出てから時間が経っています。念のためすぐに阻止に向かってくだサイ。

小高先輩一人じゃキツイようだったらすぐに応援に駆けつけますガ.....。haha.....分かりました、健闘を祈ります」



プツ.....

そこで途切れた電話に、満宵はハッと顔を上げた



今、何が起こってる?

小高先輩.....?

『念のためすぐに阻止に向かってください』とはどういうことだろうか


なんで

なんでルークがこんな会話してるんだろう.....

なんで......

なん.....で.....?


そこで満宵は一つの結論に至った


ルークは

裏切り者なんじゃないか


そう思った時には、重く動かない足に鞭を打ち、その場から逃げ出していた

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