生徒だけど寮母やります!2

戻ります!






景がライと思ってもみなかった熱いキスを交わした後、ライは景に寄り添う様に彼女の横に座った



ライと.....


キスしてしまった.....


景は沈黙するくらいなら例えたった今キスした相手だとしても、何か話していた方が恥ずかしさも紛れると思い、横のライを見る


「ねぇライ.....」


しかし背の高い彼の顔を上目遣いで見上げると、いつもより更に妖艶に見える彼の顔が近くにあり、景は開きかけた口を閉じた



目にかかる、濡れたような艶の長めの髪


Tシャツを着ていても分かる鎖骨と、その上のシルバーのネックレス


他の男子寮Bのみんなと比べると、男子の割には白くて綺麗な肌

でも、筋肉があって硬い身体


高くて綺麗な鼻


吸い込まれるような、クールな瞳



ライは自分の顔を見つめ、顔をボッと赤く染める景にサラリと


「その様子じゃ、男出来んのも初めてって感じだな」


と、膝に肘をついて言った


男が.....出来る.....

それってつまり.....私とライはそういうこと?


笑われそうだから尋ねないけど.....


景はバクバクと鳴る心臓の音を隠すように、慌てて言った


「確かにそ、そうなんだけど.....それは関係ないよ.....。ただライがカッコよかったから.....普通に見惚れ.....」


景は喋りながら、ライの視線に耐えきれなくなる
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