生徒だけど寮母やります!2
それから1時間半後
爽馬が雲外鏡を使い実家に辿り着いた頃には、家の門に人だかりができていた
家の中からそっと様子を伺う
幼い頃から自分の世話をしてくれていた一条が相手をしている彼らは、一年足らずの間、共に同じ教室で勉強した友達だ
.....こんなにも多くの友達が
『小高家突撃隊』としてここに来た
女子も
男子も
少し懐かしい顔が集まり、必死に何かを訴えていた
それに対し深く頭を下げる一条
爽馬はその光景をしばらく見つめ、そして目をそらす
彼らに決して見つからないように.....
今自分がここにいるとバレないように.....
この家の人間でなければ知らない通路から出よう
小高家突撃隊の後を追ってここに来る、景の、男子寮Bの彼らの元へ行くために爽馬は踵を返した