生徒だけど寮母やります!2
「前にライ、俺に話してくれたことがあったよね。君がこの学校に来た理由」
「は?」
ライの少し動揺するその様子に、市河と咲夜は「へー.....そんなことが.....」と若干面白そうに彼を見た
「ごめん、言うよ」
「お前.....!」
「ライは、中学二年生でこの学校に見学に来て、そこで1人の女子生徒と出会ってる」
不満そうに結斗を睨むライに、ズバッと真実を突きつけた
「それは笠上美音だった」
そう、それは
確信が持てるまで、今まで誰に言えるはずもなく
結斗ただ1人が偶然知ってしまい
胸の中にしまっていた事実だった
景が大きく目を見開く
「そうなの!?」
私やライが中学二年生だったのは3年前
つまり、笠上美音が失踪した年でもある
ライはそう景に尋ねられたが、そんな事は自分は一言も言った覚えなどない
彼はふるふると首を振りながら
「俺の話のどっから笠上美音なんて名前が出てくんだよ」
と結斗を睨んだ
「もちろん、ライは彼女の名前を言ってないよ。君は彼女が笠上美音だと知らなかった。君が俺に言ってくれたのは、彼女がどんな人だったかっていうのと、彼女の言葉だけだったからね」
「ライは、何をお姉ちゃんと話したの?結斗は何で、その人が私のお姉ちゃんだって分かったの?」
景はの最初の質問に答えたのは、3年前、中学二年生の時に笠上美音と話した当事者、ライの方だった