生徒だけど寮母やります!2
「理由はなんにせよ、俺が原因で君がこんな目に遭ってしまったことをお詫びしタイ。怖かったね?」
目線より少し下にあるルークの美しい顔をなんだかあまり直視できず、景はブンブンと手を振る
「そそんなことな」
しかし、景が言おうとしたその先を結斗が制した
「なくないよ」
「結斗.....」
いつも温和な彼の、真剣な表情
そんな彼の口から出た言葉は、厳しいものだった
「君は悪くないのかもしれない。でも、景ちゃんは確かに怖い思いをした。今回は潮見だったけど、次はどうなるか分からない。言いたいことは分かるね?」
「.....ハイ」
結斗はルークに対して今度はため息をついてから微笑む
「よく分からないけど、君も狙われてる身らしい。彼(潮見)だけで済まないかもしれないから、一緒に解決していく必要があるね」
とルークの肩を叩いた
「.....はい....先輩」
ルークは頷く
景は結斗の言葉になんだかホッとして、思わず彼のブレザーの袖をキュッと掴む
そんな景に、結斗は笑顔で彼女の頭を撫でた
「景ちゃん、もっと早く見つけてあげたかったんだけど、遅くなってごめんね」
「ううん、お礼を言わなくちゃいけないのは私の方。鈴菜ちゃんも、ルーク君も、本当にありがとう.....!」
「無事やったからそれでええよ」