ラブレターを君に

親の心

美歌は、自分の感情が音楽によって、これ程までに高ぶるものなのかを改めて知らされて。


カズの音楽は、それ程素晴らしいものだった。



声を振り絞り何か何処かへ向かうかのように歌っている姿は、ステージの上であるにも関わらず、何処か違う次元の物のようにも見えた。



ステージもあっという間にすすみ、もう終わりなのかと思っていたら…


会場が、また真っ暗になった。



近くに居るファンの子達が、口々に言っているのが聞えた。


(今日は、最終だから、シークレットあるよね!)



ええっ、何が始まるのかしら!



いきなり真ん中にライトが照らされた。



ピアノとその前には、カズが……



(kazu)
「みんな!最後まで、付いて来てくれてありがとう!(一字一句噛み締めるように話す)みんな一人ひとりが、しあわせでいてくれること、そして、たったひとりでいいから、愛する人を大切にしてくれることを祈っているから!そんな君達を応援してるから!………最後に「愛する人へ」…聴いてください!



♪♪♪♪♪♪♪



♪♪♪♪♪♪♪



♪♪♪♪♪♪♪



美歌は…孝志の肩に寄り掛かり涙を拭うこともせずに泣き続けた。



何故にこんなにも、心を震わせるのだろうか。



孝志は、美歌の肩をポンポンと二度程叩いてやる。



(孝志~
私の目からまでも涙がこぼれ落ちそうになる。
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