ラブレターを君に

恋する想い

理音は、クリスマスまでに仕上げたい作業があった。


今日で最後の曲を終わらせることができた。



カズの曲を楽譜に載せることで、何故か、カズと自分が、五線譜の中に一緒に居るようで、しあわせな気持ちになれた。



何時の頃からか、ひとりでにピアノを弾きながら、楽譜に載せることができるようになっていた。



その仕上がった楽譜は、理音の大切な………何処にもない……誰にも渡せない…………理音の想いが詰まってる宝物………



たとえカズに……会えなくても……私も……この曲を弾き続けよう…



理音は、自分の中にあるカズへの気持ちに気付いていた。
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