ラブレターを君に
クリスマスが近付いてくるにつれて、理音は、憂鬱になってきていた。学校の中では、大体の娘達がパーティーに出掛けるらしく、理音にも、どうするのかと尋ねてきた。



リサとのプレゼントの交換は、約束してある以外は、何も予定は無かった。



それとジュリアーナがその日は、友達のパーティーに行くことになっており、イブの日の夜は、理音は、留守番を願い出た。


したがって、イブの夜は一人で過ごすこととなった。ジュリアーナは、一緒にパーティーに行こうと誘ってくれたが、今更パーティーには出る気にはなれず、断ることしか出来なかった。



一人は…寂しくは無かった。



寒空でも、その日は、一人で夜空を眺めていよう……



カズへの、初めての恋心に気付いてからは、それはそれでしあわせであった……
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