エリート医師に結婚しろと迫られてます
電話を取られて、私は、仕方なく彼についていった。

店を移動しても、相沢さんは、私がカウンターに座ってビールを飲んだ後、ウィスキーの水割りを同じペースで飲んでいる。


「おっと…大丈夫か?」

私がよろけそうになって、腕を私の肩に回しながら、相沢さんはもう片方の手で飲んでいた。

兄と涼平さんに鍛えられたせいで、私は、結構飲める方だと思った。

でも、この人は相当だ。


「強いの黙ってたのね」

また、抱きしめようと、引っ張るから…
椅子から落ちそうになる。

私は、適当な距離を取って、座り直す。


「まあね。かわいい事言うじゃないか。
でも麻結ちゃん、俺たちこれからだよ。
そんなことより、写真取るからちょっと、こっち向いて」

何かある。だからそんな手に乗らない。


「ん?」

彼が私の携帯電話をちらつかせる…


彼は私が手を伸ばしたところを、なんなく捕まえられた…

「今…ちょろいって思わなかった?」

「そんな事ない…かわいいさ」

かわいいなんて、思ってるわけないだろうけど、
彼は、私の携帯をいじりながら、同時に顔にかかってた私の髪を指で丁寧によける。


「できた…」

相沢さんがにっこり笑って近寄ってきた。

今さら写真なんて取ってどうするのよと思ってたら、

「麻結いい?撮るよ」といわれて

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