エリート医師に結婚しろと迫られてます
会話の途中で、電話がなる。
美月が話を中断して、電話を取った。
美月は相変わらず、切り替えが早い。一瞬で事務員のお手本のような声になる。
「麻結…電話、3番出て」
対応は、いつもどっちがボスか分からないくらい上司の威厳が無いけど。
「どちら様でしょうか?」
美月から電話を受けとり、名前を名乗った。
けど、相手は用事を忘れてしまったのか、恐ろしく恥ずかしがりやなのか、黙ったままでいるらしい。
「ご用件は?」
『誰?名乗らないみたい』
口パクで、美月に伝える。
私は、美月を呼んでメモに書いたものを見せた。
美月は、プライベートみたいです。
…と私に返事を書いてよこした。
「応答ないみたいですね。電話、切れてるのかしら…それじゃあ、失礼します。切りますよ~」
私は、そう言うとしばらく受話器を持ったまま待った。