エリート医師に結婚しろと迫られてます
覗き穴から外を見ると…やたら爽やかな男性が立っていた。
ラフなシャツにチノパンだけど、生まれもった上品さは少しも損なわれていない。
その上…覗き穴でのぞいても、平気な顔って真理絵以外にはじめて見た。
彼の顔は歪んでいてもきれいに歪んで、おかしな事になってない。
私は、ドアを開け、彼を中に招き入れた。
リビングで待っててもらい、
ベッドから起きたままだった身なりを整えるために洗面に行く。
顔を洗い、髪の毛だけ後ろに一つにまとめて彼の前に出た。
すぐに後悔した。
もともときれいな容姿の彼が、頭の先から下まで完璧なのに。
不完全の私は、もっと完璧から遠ざかってる。
「おはよう…」
「ええ…本当に早いわね」
「早く会いたかったんだ」
「えっと…」
「こっちに来て?」
「ええ…もちろん」
ソファの上に丸めて置いてある、昨日の着たままの服をどこかに隠すべきかと思った。
彼が、部屋に来る前に洗面のカゴに放り込むべきだった…