エリート医師に結婚しろと迫られてます
「遅くなってしまって、すみません」

ふすまが静かに滑り出し、
廊下と仕切られていた空間が
混ざりあうと、廊下の
賑やかな笑い声が入り込んで来た。


ふすまを開けた男性が、
中の様子を確かめるために、
顔をのぞかせてる。

彼は、正面にいる私の顔を見て微笑む。

人目で分かる。
この場にそぐわない…

あれはない。人違いだろう…
まとも以上の男前だ。

今夜、兄の犠牲になって
連れてこられるのは、
ウーパールーパー以外生命体なら、
よくて、きじか猿レベルだと思ってた。


ちゃんとした人間が
やって来るとは思ってなかった。

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