エリート医師に結婚しろと迫られてます
お姫様の衣装を身に付けた真理絵は、
本当に可愛くて、
その日の出し物は、他にもあったはずなのに、覚えてるのは、花嫁姿の真理絵だけだった。
「どうだった?」
「真理絵は、最高のお姫様だった」
舞台のそでに引っ込んできた彼女に、
思わず興奮気味にそう言うと、
「麻結ちゃんに、言われるのが一番嬉しい!!」
と、真理絵は、私に飛びついて喜んだ。
ふんわりとした真理絵の細い体の感覚。
不思議ないい香りのする髪。
抱きついて来たお姫様…
それは、私が、人生で真理絵を初めて意識した出来事だった。