エリート医師に結婚しろと迫られてます

「本当にごめんなさい。酷いことして」


「真理絵さんのことは、気にしてません…それより、本当のこと言うと…
気になるのは、涼平さんです。

お兄さんの親友だし、あなたの好きな人だから…
どんな人なのか、とても興味があります」


「涼平さんのこと気にしてたの？
涼平さんは、全然そんなの
気にする人じゃじゃないよ。

気さくな人だし、お兄ちゃんみたいに、
いきなり、機嫌を損ねて怒り出すってこと絶対しないし。本当にいい人なんだ」


「あなたは、彼のそういうところが好きなんですね…」


「うん。私だけじゃないよ。
みんな大好きだから。涼平さんのこと」

「そうですか…そのくらいなら、彼の専売特許じゃなく、誰にでもできそうですけどね」


「ええ…まあ、そうだけど。森谷さんなに考えてるの？」


「さあ、いちいち教えないって、言ったでしょ？」