鈍感さんに恋をした。


すると、後ろの席の子から丸められた紙が回って来た。


これ、あたしに、かな?


中身を開くと、シャーペンでこのように書かれていた。


【竜稀センパイと、どうだった!? by.楓

どんな話してたの? by.麻琴】


楓と麻琴が書いたのか。


まぁ、予想はしてたけど。


あたしは、楓と麻琴の文の下に、シャーペンで文を書き足した。


【まぁ、色々あったよ!
で、色んな話した。 by.莉愛】


そう書いて小さく丸めて、さっき渡してくれた子に渡した。


楓や麻琴と、席は離れてるけど、こうして1枚の紙切れで授業中も繋がっているなんて、なんだか不思議な感じだ。


だけど、嬉しい。


「じゃあ、ここの答えを…… 柳田!」


「ぇ、はいっ」






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