告白よりも、ときめきを

「いや、普通に紹介しても結局駄目なパターンもあるんだから、同じだよ。…俺だってこんな話、頼まれてさ?先輩だし、俺のところで門前払いはおかしいし、…出来ないし。だから一応な?
まあ、食うか。この話はもう終わりだ。そうだ、竹内も呼ぶか、まだ居るだろう。呼ぼう呼ぼう。ちょっと、電話してみるわ。
……あっ、俺俺。ああ、馬鹿、詐欺じゃないってハハ。…そうだ馬鹿。ああ?…お、悪いな。…解った。……ああ、いつもの居酒屋にいるんだ。奥の個室だから。じゃあ、待ってるぞ。
あいつ、俺が直帰って気がついて無かったらしい。珍しいなって言われたよ。
渡したい書類があったって。待つつもりだったみたいだった。電話しながらボード見たら、直帰になってるって、気がついたって、ハハハッ。
すぐ来るってさ」

「そう」

「高木さんの話はあいつにはしないから。その方がいいだろ?」
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