HE IS A PET.


 「まあそう言わず聞けよ。俺なあ、木曜の朝、お前の様子見にマンション行ったんだわ」

 木曜の朝? 来なかった、ですよ?
 私、何してたんだろう……あ、アズミンちに行ってた日?


「インターホン押したら、男が出た」

 って、まさか――脩吾!?

 アズミンちから付いてきて、修吾がうちにいた朝が、確かに木曜日だった。

 だけど、長尾さんが訪ねて来たなんて知らない。

「私は、何してました?」

「シャワー浴びてるっつうから、出たら連絡くれるよう言ったんだけどな」

 聞いてないよー。脩吾め。
 てか、変なこと喋ってないよね? 脩吾さん。

「自宅療養中に、男を連れ込んでたことはまあ良しとしてやる。一人暮らしで不自由があるだろうから? 看病人だよな?」

「そうです、そうなんです。ただの看病人なんです」

「看病人も言ってたしなあ。咲希ちゃんは出張帰りでお疲れだから、休ませてあげてって」

 脩吾ってば。少しは、人見知りってものをしてほしい。


「お前、出張だったか?」

 長尾さんってば、とぼけないでほしい。

「いいえ、事故で体調不良でしたが」

「確か、そうだよなあ?」

「そうですけど……友達に心配かけたくなくて、嘘ついちゃったとか?」


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