HE IS A PET.
 
 うあぁ苦しい、もう楽になろう。

「すみません。事故にかこつけて、サボりました。反省してます! 月曜からまた、いえ今日から、バリバリ働きますから!」

 どうかご堪忍を、お代官さまぁぁ。

「おっ、白状したな。つか、お前さあ。休み取るのは別に悪いことじゃねーんだぞ。働き詰めで有給溜まってんだろ。自己調整して、休めるときには休め。ストレスだの何だの、色々と溜まってたんだろ? 明日までゆっくりしろよ。月曜から、またこき使うからな」

 俺様お代官さまのご寛容な言葉に、思わずうるっときそうになる。

「あ、メシは奢れよ。来月のビアガーデン、倉橋持ちな」

「え、全員分ですか!?」

「たかだか五人分じゃねーか。何なら彼氏も呼べよ」

「は?」

 何、彼氏って。「何なら」って、何の枕詞?

「あいにく、何なら呼べるような彼氏はいませんから」

「は? あの看病人は誰だよ」

「友達ですけど何か?」

 説教されそうな気がして身構えると、予想外な言葉が返ってきた。

「そうか。じゃあ、何なら友達呼べよ。嫌なら呼ばなくてもいーけど」

 うん、やだ。絶対。
 脩吾を職場の皆に紹介するなんて。そんなスリリングなことを、好き好んでするわけない。

「どーして脩吾に会いたいんですか?」

「別に。飲みは大勢の方が楽しいだろ?」

「私の奢りって分かってて言ってます?」

「当然な」



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