HE IS A PET.


「大丈夫、雨でも天の川見れるよ。一緒に見に行こ? サキちゃんに会えるなら、俺はハッピー。ハッピー七夕ぁ。晴天を祈って、ハレルヤー」

「脩吾、もしかして飲んでる?」

「んー、久々にマナとミヤと会ってぇ。昨日の夜から、朝まで飲んでた。でも、全然酔ってないから。大丈夫ぃーよ?」

 マナとミヤ、懐かしい名前だ。
 バンド解散から、もう三年か。あの頃は、みんな無邪気な馬鹿だった。

「んじゃ、待ってんねー。東京タワー集合。スカツリじゃなくって、タワーだよ。お間違えなく」

「えっ、ちょっと、そんな急に」

 行く行かないを答えない内に、通話は切れた。

 まあ、行かないって選択肢はない。
 大きな預かり物をしているから。


『決着がつくまで、預かってて』

 指輪を返せる日が来た。
 ということは、決着がついたってことだよね?

 作業途中だった仕事のデータを保存して、事務所を出て鍵を掛けた。今日は自主的に土曜日出勤していた。
 車に乗る前に、脩吾からスマホにメッセージが届いた。

『できるだけ早く来てね。八時に消えちゃうから』


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