プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「一輝、敦士が10分休憩にするって。
僕たちも休憩しよう。

......どうかしたの?」


走ってきて一輝くんに声をかけたみのるは、妙な雰囲気のあたしたちの顔を交互に見た。


......そうだ!

みのると視線を合わせると、有無を言わせず、みのるの手をひき、その場から連れ去る。


「休憩入ったんだよね?
ちょっときて!」

「な、なに?」


いきなりぐいぐいみのるを引っ張っていくあたしに、ドン引きしながらも、みのるはずれた帽子をかぶり直す。


「みのるに聞きたいことがあるの!」


なんで最初からこうしなかったのか。

ごちゃごちゃとまだるっこしいことを考えたり、外野で言ってたりするよりも、直球で本人に聞いた方が早い。
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