プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「そーなんだ、へー......。
そんな形の結婚もあるよね。うん、あるある。

てか、一輝くんってひとりっこ?
今日はお母さんしかいないみたいだけど」


あるのかどうかはさておき、ひとまず強引にまとめることにした。なんかもう突っ込みどころ満載すぎて、これ以上この話題続けると危険な気がするから。


「3つ年上のお姉ちゃんが一人います」


一輝くんにお姉ちゃんがいたとは知らなかった。
うちとおんなじ兄弟構成だ。
微妙に気になってたんだよね。


「そうなの?ってことは、今大学生?
それとももう働いてるの?」

「いや、九州で結婚して、一才の子の子育てしてます」


へー......、ん?
一輝くんの3つ年上で、もう一才の子どもがいるの?
ってことは......。


「そうなの?お姉さんのダンナさん、けっこー年上の人とか?」

「はい、お姉ちゃんの高校の教師だった人やけん、年上ですね」

「ふーん......ってええっ!?
センセーなの!?教師と生徒だったってこと?
いいの?それって」


ちょ......、世間話みたいに一輝くんがさらっと言ってくれたもんだから、一瞬流しかけちゃったけど、お母さんたちのなれそめ以上に危険なネタきたよ。

衝撃なんだけど。


「ダメですね」

「ダメですねって一輝くん」


素敵な笑顔で、さわやかに言い切らないでほしい。


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