プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「要は、理穂が続けたいか続けたくないかじゃないの?
理穂がどうしても辞めるってのなら、あたしにはとめられない。

でもね、理穂がどんな理由でマネージャーやってようと、夏休みの理穂が一日もサボらずに部活に尽くしてたこと、あたしは知ってる。あいつらだって、知ってる。

みんな、理穂に戻ってきてほしいって思ってることは忘れないで」


まだ悩んでいる様子の理穂に最後の後押しをした。
ここまで言って、ダメだったら仕方ない。


「私は.......、辞めたくない。
野球やってる敦士くんが好き。
みんなが好き。
一番近くでみんなを見ていたい」

「よし。それなら、何も問題ないじゃん。
ゴチャゴチャ言ってくるやつがいたら、あたしが言い返してあげる。

あたしが、理穂のこと守るから」


瞳をうるませながらも、はっきりと続けたいという意志を示した理穂。

理穂の口からそれを聞けて大満足のあたしは、自然と笑顔になって、理穂に向かって手を上げた。

何も心配しなくていい、と。
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