プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
そして、テスト週間のためしばらく部活動停止になる前の最後の練習を終わらせ、校門のところで一輝くんを待っていると、また面倒なやつが近づいてきた。


「何してんの?彼氏待ち?
年下の彼氏?それとも、例の噂の浮気相手のエース?

相変わらずすごいよなーにっしーは。
いやいや部内で同時に二人とは恐れ入ったよ」


メガネのムダな光沢さえも腹立たしい、同中で同じクラスの元カレ。


なんでこいつがみのるとの噂知ってんのか。
まだそんなに話回ってないはずだけど。

どうでもいいけど、ストーカーみたいでいちいちキモイ。


こんなのもいつものこと、いちいちこのメガネの相手してたらきりがない。もちろん今日もいつものようにガン無視でスマホをいじる。


「おいおいー。
いいの?俺にそんな態度とって。
お前を破滅させることなんて簡単なんだけど?」


あたしにシカトされても怒るというよりも、むしろ楽しそうにニヤニヤしている元カレメガネに悪寒を感じていると、ぐっと腕を引かれたので、すぐに振り払う。


「は?なにが?
ついにおかしくなったの?
あ、元からか」


腕を振り払っても、まだ不気味に笑っている元カレメガネ、冗談抜きで気持ち悪いんだけど。

あーもう、キモイキモイ。
早くきて、一輝くん。
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