プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「みのる!
アンタがしたことであたしが追い込まれてんのに、何簡単に見捨ててくれちゃってんの!?
あたしのことが好きだっていうんなら、いいひとぶってないで、一輝くんからあたしを奪うくらいの根性見せろ!
人に譲ってばっかだから、理穂も敦士にもってかれたんじゃないの?このヘタレチキン!」


ボスボスと全力でまくらを殴りつけるあたしに、爆笑している秀は無視して、さらに怒りをぶつけた。


「一輝くんも!
話ぐらい聞いてよ!あたしは浮気なんてしてないし、一輝くんしか好きじゃない!
ばか!わからずや!なんで信じてくれないの!?

......っ!あたしは......、いつだって一輝くんを想ってるのに......、なんで......っ」


一輝くんのことを思い出せば、思いっきりまくらを殴っていたはずの手に力が入らなくなったどころか、涙まで出てきた。

こんな情けない顔を見られたくなくて、秀からまくらを奪い取り、床にうずくまる。
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