プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「それ、お守り?
みどりのとこももうすぐ試合なんだっけ」


考えごとをしながらやっていたら、ろくに作業が進まなかった。ていうか、全然進んでない。

部屋着に着替えたお風呂上がりの裕貴に声をかけられて、テーブルから顔を上げる。


「ん、うちは一週間後。
アンタのとこは三日後だよね?」

「......ああ、つーか、一輝元気?
あいつにメール送ったけど返事返ってこねーんだけど」


あたしと話しながらも、裕貴はたくさん作り置きしてあるロールキャベツと味噌汁を温め直し、それを持って、あたしの隣に座った。


「さあ。一輝くんとは友だちやめたっていうか、戦争中だから知らない。
返事忘れてるだけなんじゃない、電話してみたら」


お互い忙しいしあまり会ったりはしてなかったけど、それでも裕貴と一輝くんも少し交流があったこともあって、別れた時は一応裕貴にも報告した。


その時はふーんと言っただけで、特に何も言わなかったのに。

今回戦争中と口にしたら、裕貴は箸をとめて、顔をしかめた。


「はぁ?なんだよ、戦争中って。
なんでそんなことになってんの?」
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