絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
「で、これからどうするかだな」


コーヒーを一口飲んでようやく落ちつた優也さんがそう言った。


「5人を集めないといけないんですよね……」


スーツの男は、相手は誰でもいいと言った。


選択肢は人間の数だけあるということだ。


だから、逆に難しさを感じた。


奴隷になっていいような人なんて、そう簡単に見つける事ができるとは思えない。


翔吾の夢を奪ったあいつらが目の前にいれば迷うことなく奴隷としてふさわしいと判断したと思うが、あいつらは全員奴隷になっている。


「実は……少し言いづらい事なんだけど……」


優也さんが軽く咳払いをしてそう言った。


「なんですか?」


「俺はワケあって無職なんだ。だから、人脈が薄い」


申し訳なさそうにそう言う優也さん。


「そうだったんですか!?」
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