ダントツ!!16番人気の翔馬くん
『翔馬くんっ!!あたしと付き合って!!』


あたしはドアを開けると同時に空に向かって、いや、スポーツ新聞片手にフェンスにもたれかかる男…有間 翔馬(ありま しょうま)に向かって叫んだ。


そしてスタスタと目の前まで行くと新聞を取り上げ、キッと睨みつけた。


『ねぇ、どうなの?』


『…。』


私は翔馬くんの肩をガクガクと揺さぶった。


しかし翔馬くんはというと…、


無言のまま、私から新聞を取りあげると、はぁっと大きなため息をついた。

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