シュールな関係
「これもまだ

試されてるのですか?」



「はははっ 

疑心暗鬼にさせてすまないな

正真正銘これは真実だ 


だが実際のところ雅也に見合いの話もあり

相手側はこの話を強く望んでいる」



「会長・・・

お気持ちはありがたいのですが 

わたしなりに気持ちを整理したつもりです



反対されたり賛成されたり

正直戸惑っています



雅也さんと今後のことを

話しあった上で返事をさせて

頂いてもよろしいですか?」



わたし・・・このハイテンポな

展開に付いていけない。



『雅也さんと話し合う』

そう言ったけど話し合ったらまた一之瀬さんペースに

乗せられてしまう訳よね?


でも晴人の約束もあるから今度こそはキッパリとことわるわよ

と心に誓うが・・・



「弟の晴人君は認めてくれたよ」


「えっ!」


これこそがハトがマメ鉄砲を食らったような顔を披露する。



反対に晴人に公認させた本人は自信たっぷりながら涼しげな顔だ。



どうやって…どうやって晴人を説得させたの?


そして何故か両親、弟共に公認にされてるのよ!?




この親子タッグ・・・恐ろしい
 

最悪最強じゃないの!!



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