シュールな関係

中編

「一之瀬さん…
 
ちょっとしたパーティて言ってましたよね?」

「ああ」

「話が違いますが!!」


「どこが?」


「だってこのホテルの最上階で一番広い部屋で…

500人近くはいますよね!?」


「いつもこんな感じだけど?」

この規模が大したことないの?と、引きつるわたし


「今日は記者関係はシャットアウトだし

政治家の大臣クラスもいないし、大したことはないだろ?


今日は企業に…芸能関係と、出版社が多い」


リラックスするために言ってくれてるみたいだけど、

名の知れたトップスラスの企業も多く

全然効果ありませんが…


出席者の数も装いも、華やかさも半端じゃない

テレビや雑誌で見たことのある政財界人々

そして芸能人、スポーツ選手、著名人


そんなキラキラした世界に私はいる。


これが大したことないって?

緊張しないのがおかしいわよ…と心で呟く


「突っ立ってないで行くぞ」

会場は真っ赤な絨毯が敷き詰められていて

その弾力性の良いこと…

思わず足がふら付いてしまう。



ウエイターが高級なシャンパンや洋酒を空け、豪華な料理が並び

オーケストラの演奏がゴージャスな場をさらに華やかに盛り上げる。



「お前が主役じゃないんだぞ?

落ち着けって!!


なにお前がテンパってるんだ?」

横で一之瀬さんが落ち着きのないあたしの態度に吹き出している。


「さすがに一之瀬さんは慣れてるかもしれませんが

わたしはこんなとこ、生まれて初めてなんですからっ!!」



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