シュールな関係

ママって、お母さんを探してるのよね？


５歳ぐらいだろうか…？


透き通るような白い肌に青い目

クリクリとしたクセ毛の可愛らしい女の子　


だけど見渡しても母親らしき姿はない。


「Are you OK ?」

英語で話しかけ、転んだ女の子を立ち上がらせた



ドイツ語らしき言葉でさらに泣き叫ぶと10歳くらいのお兄ちゃんだろうか？


3人集まり女の子に近よる。


「Wie geht es lhnne?」
《大丈夫か？》


少女に声をかけると、

今度はこちらを見てわたしに何か話しかけてきた。



「Sprechen Sie Deutsch?」
《ドイツ語話せるの？》



わたしの目を見て何か言ってる…けどわかんない。





≪この姉ちゃん…日本人だよ、ならチョロイ…な　≫　


≪バカだよな！リュックの中見を取られたの

全然気付いてないぜ　≫



≪じゃぁ…さっさとズラかろうぜ　≫
　


≪チェル…笑顔でこのカモにお礼を言うんだぜ　≫


男の子が女の子に何か囁いている。



すると少女がまるで天使のような愛らしい微笑みで笑う。



「Danke 」

ﾀﾞﾝｹって　ありがとうよね？　


それくらいは解る！


可愛い～～！！

もうエンジェルちゃんだわ～



手を振る少女達が可愛らしすぎて

思わずわたしももニッコリと微笑み手を振りかえした。