シュールな関係
と…とにかく落ち着くのよ


さらなるピンチは一ノ瀬さんの両親がそろうって事だ。




嫌な予感・・・

脳内レーダー的中だ



一之瀬さん


ニッコリとよろしくな・・・って

憎たらしいほど整った顔で…



あなた悪気もなさそうによく

そんな平然とわたしに言えますよねぇ~?



王子スマイルがわたしに通じると思って!?



この鬼めっ 嘘つきめっ


話が全く違うじゃない!!



父親まで出てくるとは違反でしょ~!






こんなゴウジャスな母ならどんな父がでてくるのよっ

もぉ~~~!!!


ジタバタしたい足を必死に塞き止める。




ほんとうに最悪だぁ~


あ~ん 帰りたい。





いまさらアタフタしてもしょうがない・・・



ネガティブになるだけ無駄なのは分かる



ポジティブに考えればこれは大きなチャンス!?


これを乗り切れば一之瀬さんの

絶対的命令から逃れられる?


うん

これはチャンスよ!!


そう!! 考えるのよ!



こんな大きなチャンス逃したらダメよ!


ピンチをチャンスにかえるのよっ



よし、絶対に成功させて

これからはあなたには顎で使われないわ!!



わたしがこき使ってやるから!


覚えてらっしゃいよ!




だけど黙ってたのは

絶対に許さないからねっつ!!



恨み辛みの目で一之瀬さんに訴えてみるが


実際のところ

あたしの気持ちの一つも伝わってる訳もなく――――


甘い王子の微笑みでわたしの肩を抱きながら


一緒に大きな真っ白な弾力のあるソファーに座らされた。

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