《完》闇を抱えた天才少女
「晴!」
と私を呼ぶ懐かしい声。
「大翔くん!!」
抱きつきそうな流れだったけど
ちゃんと芸能人というのを2人とも
わきまえていたから
とりあえず、名前を呼んだだけだった。
「とりあえず、俺の控え室に」
と言われて大翔くんの控え室まで移動した。
控え室に来るなり
大翔くんは私を抱きしめた。
私も抱きしめかえした。
やっと、会えた
嬉しくて、嬉しくて泣いていた。
幸いなことにまだ、衣装には着替えてなかった。
「ごめんね」
私は謝った。
「あの日、会えなくなって。
しかも、熱愛報道とか出ちゃって。」
と言うと
「いい。
分かってたから。」
と言われた。
え?
と聞くと
「朝の報道番組で晴とトーマスさんが映ってて
トーマスが晴に近づいた途端、
晴、めっちゃ嫌そうな顔してたから分かった。
きっとあの日も脅されたんだろ?」
「すごい!
なんで分かったの?」
「カン?」
と大翔くんは満足そうに答えた。
すると、
「あの〜、晴ちゃん?
俺、いるんですけどー」
と声がした。
日本語だったから
え?
と思って声のする方を見ると
「奏太くん?」
「うん、晴ちゃん久しぶり!」
「懐かしいな!
あ、2人に渡したいものがあるんだ」
そう言って私は大きな花をプレゼントした。
「ワールドツアーおめでとう!!」
2人からありがとう
と言われた。
そして2人はコンサートの準備に行ってしまい
私は特別な席から2人のコンサートを見ることになった。
ここは、個室で誰もこない。
だから、安心ってわけ!
ちょっと遠いけど
久しぶりに2人の歌がきけた。