親指姫な彼女と普通の俺

初めましてのこんにちわ

種を植えてから3日たった
相変わらず何のへんてつもないまま
白い植木鉢が突っ立っている

「説明書にたくさん話しかけろってあるな… まぁたぶん変なこと言うとやばいんだろう」

説明書を見てそうつぶやいた
ふと時計に目をやれば大学へ行く時間になっていた

「いってくるよ じゃあな」

そう言って家を足早に出た


授業が終わって
今日は昼までだったため、皆があちらこちらで遊びにいく話をしていた

海斗が背伸びをして
「よー 太陽くん どっかいかねぇか?」

「んー 種に水あげてからね」

「お前、まじで育ててんだな…」

「当たり前だろ~ 早く芽が出ないか楽しみだ」

楽しそうにそう言って鞄にノートを入れる

「はぁ~… 空想くん 水やったらカラオケいこうぜよ」

呆れながらそう言った
オッケーと太陽が言う

「海斗とカラオケ久しぶり バイト多かったもんね」

「おうよ 久しぶりに暴れてやるぜぇ」

ガッツポーズを勢いよく決めた

(海斗ってけっこう子供っぽいな~)

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