親指姫な彼女と普通の俺
その2 さぁ 生活が始まります

私 シュシュです!

朝 いつもと違うとしたらなにか声がすること
柔らかくて優しげなその声は必死に呼びかけているようだった

「太陽くーん! おーい!おきておきて!」

「ううー … あ おはよ~シュシュ」

どうやってよじ登ったか
枕元にシュシュがいた
何やらゼーゼーと息を切らしているようで
一つ冒険を終えたように見えた

「やっと登れたわほんと… そうじゃなくて! そろそろ用意しなくちゃ!」

「お おお~そうかそうか」

携帯に目をやると朝の7時だった

「あ シュシュ大丈夫 今日お昼過ぎてからだし」

「え!! すすすすすす すみません!起こしてしまったのですか!」

ペコペコ謝る姿に
いつものように明るく話しかけた

「いいよ~ たまには早起きもいいし あ、顔洗う? 妖精も歯磨くかな」

「あ えっと 太陽君がするなら私もしようかな へへへ」

「おっけー じゃあ手のひらにのって」

そう言って手を差し出す
何やら照れくさそうにシュシュはひょいと飛び乗った

「洗面台へlet's go!」

「おー! です」
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