親指姫な彼女と普通の俺

シュシュ 外に出ます!

ゆっくりとエメラルド色の瞳を開けて
姫は目を覚ました
鍋も食器も片付けられていて 眠たい眼をこすりながら、起き上がった

「あ…あれ? みなさんいない…」

「あ 起きたの?」

優しげな声に振り向くと、シャワーを済ませてジャージになっている太陽だった

「あの、みなさんは?」

「ジジは次の商売があるからって 海斗もさっき帰ったよ 遅くなったし泊まってけって言っても お邪魔だって」

(そ それって 私達が恋人みたいじゃない…)

顔を赤くして慌てる様子に
首を傾げる

思い出したように、そして嬉しそうに

「シュシュ、あのな外に出てもいいぞ ジジが言ってた」

「え!ほんとですか!!!」

「妖精を信じてる人じゃないとシュシュ達は見えないみたい そういう人は珍しいみたいでさ」

くるくると嬉しそうにはしゃいで
ベッドの上を走り回った

「わーい!わーい!」

こほんと咳をして

「というわけで シュシュがお風呂入ったら お出かけします」

「え!!ほんとですか!」

「うん もう夜遅いし人も少ないだろうから」

(太陽君とお出かけ…!! 嬉しい!!)

「では お風呂ですねー!! うおおー!」

「シュシュ、はしゃぎすぎて怪我しなおようにな」

そう言って太陽はシュシュのお風呂の支度をし始める
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