生徒会長が私を好きな理由
先に学園に入ろうとすると、運転席にいるローズさんが窓から顔を出して私を呼び手招きして来て、私が近づくと耳打ちしてきた。
「頑張って」
ローズさんは小声でそう言うと私にウィンクをして、車を駐車場に止めに行った。その言葉の意味はわからなかったがとりあえず頷いて見せた私は、「早くしろ」と急かす悠生と学園の中に入る。
「お待ちしていました」
下駄箱で靴を履き替えていると、黒服を着た数人の怪しい男達が私達に近づいて来る。
「ご苦労。今日はよろしく頼む」
「かしこまりました。どうぞ私達にお任せ下さいませ」
礼儀正しく挨拶をする黒服の男性にビビっていると、悠生が私に彼らを紹介するように話しかけ来る。
「うちのボディーガード達だ。この前のこともあるし今日はずっと護衛してもらうことした」
ボディーガードと聞いて一安心。いかにも怪しい大人達は私達を守ってくれるらしい…これでここの生徒達にもう意地悪される心配はない。
「亜香莉お嬢様はこちらでお支度なさって下さい。私達がお手伝い致します」
今度はどこからともなく女性2人が現れると、私の腕を引いて近くの部屋へ連れていく。振り返って悠生に声をかける暇もなく、部屋に入ると数人の大人にメイクやヘアーをやられるがまま。
コンコン
ヘアセットをしてもらってしばらく経った頃、部屋のドアがノックされて悠生かと思い鏡越しに目を向けるとゆっくりとドアが開いた。
「息子のお連れ様の支度はどうかしら?」
「奥様。お疲れ様でございます」
「頑張って」
ローズさんは小声でそう言うと私にウィンクをして、車を駐車場に止めに行った。その言葉の意味はわからなかったがとりあえず頷いて見せた私は、「早くしろ」と急かす悠生と学園の中に入る。
「お待ちしていました」
下駄箱で靴を履き替えていると、黒服を着た数人の怪しい男達が私達に近づいて来る。
「ご苦労。今日はよろしく頼む」
「かしこまりました。どうぞ私達にお任せ下さいませ」
礼儀正しく挨拶をする黒服の男性にビビっていると、悠生が私に彼らを紹介するように話しかけ来る。
「うちのボディーガード達だ。この前のこともあるし今日はずっと護衛してもらうことした」
ボディーガードと聞いて一安心。いかにも怪しい大人達は私達を守ってくれるらしい…これでここの生徒達にもう意地悪される心配はない。
「亜香莉お嬢様はこちらでお支度なさって下さい。私達がお手伝い致します」
今度はどこからともなく女性2人が現れると、私の腕を引いて近くの部屋へ連れていく。振り返って悠生に声をかける暇もなく、部屋に入ると数人の大人にメイクやヘアーをやられるがまま。
コンコン
ヘアセットをしてもらってしばらく経った頃、部屋のドアがノックされて悠生かと思い鏡越しに目を向けるとゆっくりとドアが開いた。
「息子のお連れ様の支度はどうかしら?」
「奥様。お疲れ様でございます」