好きっていうまでは


「なんか、食べる?」

「うーん。たこ焼き食べたい!」

「ん。あっち行こ。俺から、絶対離れんなよ」


陽輝は人ごみをかき分け、たこ焼きの売ってるところまで行った。


「ん。あっちで食うか」

私を連れて、端っこに行った。


「実はさ、秋に頼まれたんだ。今日」

「え?」

「あいつ、森のことずっと好きなんだ。

だけど、きっかけってか…ずっとサッカーやってたこともあって、

なかなかきっかけ作れなくて。

だから今回4人で行くからっていう口実を作った。」


「それ、奈央もだよ!」

「え?そうなの?!」

「奈央も、片原さんのこと、好きなの。

でも幼なじみだからって、心配してたけど、

それなら、大丈夫だよね!」


なんだ。よかったー。

奈央、頑張って!
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