好きっていうまでは
「…ごめん」

陽輝は、そっと謝る。

それは、何に対するごめんなの?

キスしたこと?私を傷つけたかもしれないってこと?

それとも…


「帰ろ。」


どうしたらいいの。わかんない。

今日が終わって夏が開けて…

そしたら、またクリスマスを2人で過ごして…

そんなふうに思ってたのも、できなくなるの?



私たちは、家に帰った。

途中1言もしゃべることなく。

「またね」も言わずに。
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