regret

最後に、「さようなら」と言い残し去ってしまった。

そんな彼女の背中が小さくなって、見えなくなるまで、ただ立ち尽くしたまま見つめていた。

見えなくなって少ししてもたれ掛かるようにベンチに腰を掛けた。

何時までそうしていたのだろうか。着信があったことで、意識をはっきりとさせた。

着信の相手を確認すれば、僕と彼女が出会うきっかけを作った人物だった。

指で画面をスライドさせると耳にあてた。

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