絶対に惚れさせてやる【非公開】



はぁ…なんだか気が重い




原因の分からないイライラとまだほんのり残る切なさをぶつけるように窓の外の瀬上を睨みつける







「っ!」








睨みつけた瀬上の視線はこちらに向いていて





「ふっ…」



「なっ!?」






焦る私を見てほんの少し微笑した









「ねぇねぇ

瀬上君、今こっち見て笑わなかった?」




由良が驚いたように私を見てくる



「さ…さぁ?」



何か聞かれるかもとドキドキしたけど



「きゃぁぁぁぁかっこいいぃ〜♡」




……未來のおかげで助かった







再び瀬上に視線を移すと、もうこっちを見ていなくて安心する













「よっしゃぁー!1本目ぇぇ!!」



「お前瀬上に何十本差つけられてんだよ今…」




「うっ…
おい翔!ちょっとは手加減しやがれ!」



「え、してるけど?」



「ムカつく〜!」









尚も綺麗なフォームでリングにシュートを決めていく



外が暑いからほんの少し汗をかいていて…












トクンッ










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