絶対に惚れさせてやる【非公開】
「あっ」
「何よ、さっきから独り言うるさいのよ」
「先輩からメールだ」
「なんて?」
「……」
答えない瀬上にまたまたムカツキながら、スマホの画面を覗き込もうとした…
けれど、こいつの身長は私より約20cm高いわけで
「ふっ…だっせぇ」
「……っっ」
必死にジャンプした私を横目に、隣の男は鼻で笑いやがった
「もう着いたって」
「あ、そう」
「腹減った」
「知らないわよ」
生意気小僧と2人きりで歩いて約10分
ようやく待ち合わせ場所が見えてきた
「人多くね?」
「見ただけで疲れてきた」
「先輩たちどこだよ」
混みすぎていて、人を探すのに一苦労しそう
そんな中、私と瀬上は探す方向を分けて辺りを見渡す
途中
人混みに押し潰されそうになった私を見て、馬鹿にした瀬上にムカついたけど
ちゃんと助けてくれたことに対して、少し驚いたのは事実
そんな私は知らなかったんだ
着いて早々ツラい思いをするなんて…
それどころか
予想以上に切ない1日になるなんて
知らなかったんだ…