君が救ってくれた
やっと教師の紹介が終わり
クラスでSHRも済まされ
帰れる時刻になった

下駄箱に行こうとしたとき
廊下の曲がり角で立木とぶつかった

輝蘭「すみません」

嵐「いいよ、俺の方こそごめんね?
大丈夫だった?」

輝蘭「大丈夫です」

早く立ち去りたかった
あの顔はあんま見たくなかったから

輝蘭「さよなら」

嵐「待って」

は?
腕をつかまれた

輝蘭「何ですか?」

キレ気味に言ってみた

嵐「やっぱ、俺の顔
あいつと似てる?」

何を言い出すんだコイツは

輝蘭「あんた、何のこと言って…」

その時だった
タイミングが良いのか悪いのか
携帯がなった
画面を見ると[彪]と表示されていた

嵐「出ていいよ」

輝蘭「もしもし」

彪『もしもし、今大丈夫か?』

輝蘭「まぁ」

彪『今日夕飯を外で食べようって
親父が。何か予定あるか?』

輝蘭「特にない」

彪『だったら、なるべく早く帰って来い』

輝蘭「わかった」

彪『じゃあな…プツ』

嵐「終わった?」

待ちくたびれたように立木が
口を開く

嵐「これ」

紙を渡された

輝蘭「??」

嵐「一度話がしたい。
明日の放課後空いてるか?」

喋り方がさっきと少し違う
きっとこれがこいつの素なんだろう
でも、今の話し方は「真剣」そのものだった
真剣さに負けたらしい

輝蘭「一応、空いてる」

嵐「じゃあ、明日の放課後
俺ん家来て。
そこにアドレス書いといたから
後で住所とか教える」

立木はニヤッと笑った

輝蘭「あんた、何を隠してる」

嵐「さあね、明日になれば
わかるよ」
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