鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

「ほらバカ美空、粒が口元についてんぞ?」

「またバカって言う!!
このバカ優斗!
普通親の前で、バカとか言う?!」

瀬田に指さされた口元を触れば、確かにケーキのくず。
あたしはそれを指ですくって口に運んだ。

「相変わらずねぇ」

お母さんはふふっと笑う。
そう言えば、ありさもよく相変わらずだって言うなぁ。
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